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チームの心を育てる

自己開示ができるオススメ自己紹介3選【中学校学級経営】

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こんにちは。

「心を育て、心をつなぐ」がモットーの体育教師。

心先生です。よろしくお願いします。

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私自身、初めての担任を持つことになりました。

学級びらきで自己紹介をしたいと思うのですが、何か良い自己紹介はないでしょうか?

どのような自己紹介をすれば良いのかがわからずに困っています。

オススメの自己紹介があれば教えてください。

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自己紹介の方法としてもたくさんの方法が存在すると思います。

今回は、私が実際に学級経営をする中で行っていた自己紹介を3つご紹介します。

この記事を読んで欲しい人

学級びらきの自己紹介を何をすれば良いかを悩んでいる人

自己紹介では何を大切にしたら良いかがわからない人

自己紹介はクラスがチームになるための第一歩

4月当初のクラスは、チームではなく、ただ偶然同じクラスになっただけの「群れ」です。

ここから、チームへと成長していく為には、

  1. ゴール
  2. 道のり
  3. 仲間

の3つを共有していく必要があります。

自己紹介は、3つ目の仲間のことを共有する為に非常に大切な要素です。

仲間のことを知ることで、人間関係ができたり、仲間の不得意をカバーしたりすることができるようになり、チームワークが高まってきます。

チームを育てる為に大切なことはこちらの記事にまとめています。ご覧ください。

https://www.heart—blog.com/class-management-teamwork/

自己紹介で大切なこと

自己紹介の方法を紹介する前に、自己紹介をする中で大切なことを紹介しておきます。

自己紹介の目的

自己紹介の最終的な目的は、「教師と生徒」や「生徒と生徒」の人間関係を作っていくことです。

どんな取り組みでもそうですが、必ず目的を忘れないようにしてください。

つまり、自己紹介をした後に、人間関係を作るきっかけになれば成功したということになります。

人間関係と自己開示

自己開示とは、自分のプライベートな情報を相手に伝えることをいいます。

信頼できる人に自己開示を行うこともありますが、心理学的には逆も起こるといわれています。

自己開示をしたことで、「これだけ大切な話をしてしまった相手だから信用できるに違いない」という心理が働くのです。

だからこそ、相手に自己開示させることで、仲良くなれる可能性が高まります。

そこで、この後紹介する自己紹介の取り組みは、全て自分のことを話してもらう取り組みになっています。

返報性の法則

返報性の法則とは、「やってもらったことは、お返ししよう」という心理です。

子供たちが自己開示し合える雰囲気を作るためには、まずは教師が自己開示の見本を示すことから始まります。

教師が自己開示することで、生徒も教師に対して自己開示しやすくなります。

また、生徒の自己開示の見本となり生徒同士でも自己開示しやすくなります。

自己開示にオススメのテーマ

自己開示といっても自分のことをとにかく話せば良いというわけではありません。

自己開示に適したテーマとそうでないテーマもあります。

自己紹介として適している自己開示のテーマはこのようなものがあります。

おすすめテーマ1 大切にしていること

効果 自分の価値観が表れるのでその人の個性がわかる

おすすめテーマ2  イライラしてしまうこと

効果 その人が何に対して怒るかがわかり、トラブルの回避ができるようになる

おすすめテーマ3  夢や目標

効果 夢や希望を語る人は、かっこよく見えたり、向上心があるように見える

おすすめテーマ4 はずかしかった体験や罪悪感を覚えた体験

効果 人の痛みがわかる人、やさしい人に見える

このように、テーマにも意味を持って行うことで、より効果的な自己紹介を行うことができます。

スモールステップで行う

クラスの中には、話すことが得意な生徒もいれば話すことが苦手な生徒もいます。

苦手な生徒でも、クラスの前で自己紹介ができるようにハードルを下げて行っていきます。

少しずつハードルを上げていくことで、話すことが苦手な生徒にも慣れていってもらいます。

具体的には、

クラスの前で話すより、少人数から始める

深い自己開示よりも、当たりさわりのない内容から始める

といったところです。

安心して話せる空間を作る

自己紹介は、自分のことを伝えることに重きを置きがちですが、実は、

人の話を聴く練習

にもなるのです。

自己紹介をただなんとなく聞くのではなく、話を聴く練習をしていると思って聴くのでは全く違います。

人前で話すことが苦手な生徒にとって、クラスメイトが暖かい雰囲気で話を聴いてくれるという安心感が非常に大切になります。

聴く姿勢については詳しくはこちらの記事をお読みください。

https://www.heart—blog.com/gakkyuukeiei-kikutikara/

サイコロトーク

サイコロトークとは、「ライオンのごきげんよう」のようなイメージです。

サイコロトークの方法

サイコロトークの流れ
  1. サイコロを用意する
  2. サイコロの出た目に合わせて話すテーマを設定しておく
  3. グループを作る(私は4人班で行っていました)【クラス全体でも可能】
  4. グループの中で、一人ずつサイコロをふる
  5. サイコロをふった人が出た目にそったテーマの話をする
  6. 話が終わったら、質問タイムを作り雑談を促す
  7. 次の人がサイコロをふり、テーマにそった話をしていく
  8. このような流れを繰り返していく

サイコロトークは、話をする人が苦手な人でも話しやすいようにするためにウォーミングアップとしておこなっているのでテーマはあまり話にくいものではない方が良いと思っています。

サイコロトークのテーマの例
  1. 行ってみたい場所
  2. 好きな芸能人やアーティスト
  3. 趣味や得意なこと
  4. もしも生まれ変わるなら
  5. 今年一年で頑張りたいこと
  6. 好きな○○

また、6番はあけておいてクラスで決めさせるなどでも良いです。

サイコロトークの注意点

そして、ここで話を聞いている人たちがいかに温かい雰囲気で話を聞くことができるかが今後より深い自己開示をしていくためには重要です。

話を聞く人の意識を高まるように指導して下さい。

とにかく、温かい雰囲気を作りましょう。

先生クイズ・自分クイズ

次に行うのが「先生クイズ」と「自分クイズ」です。

先生クイズ・自分クイズの方法

先生クイズの流れ
  1. クラス全体で行う
  2. 教師に関する4択クイズを出す
  3. 班対抗で答えさせる
  4. 正解の発表をして、クイズに関するエピソードを話す
  5. 次のクイズにうつる

クイズは、学年の先生に一人ひとつのクイズを先に作ってもらっておくだけで全クラス共通で使うことができるのでオススメです。

また、クイズの順番は他の先生のクイズで盛り上げてから、担任の先生のクイズをだすことをオススメします。

先生クイズの問題例

例えばこのような自己開示を含んだエピソードをクイズにしていきます。

あくまで例ですので、自分にあったクイズを出題してください。

自己開示のテーマ  イライラしてしまうこと

問題1 次のうち、先生が最もイライラしてしまうことは何でしょうか?

  1. 待ち合わせの時間に遅れてくる
  2. 大切な話をしている時に話を聞いていない
  3. 満員電車
  4. 蒸し暑い日

正解  2番

このクイズにより、「だから先生の話をちゃんと聞いてくださいね」というメッセージを明るく伝えることができます。

自己開示のテーマ  夢や目標

問題2 次のうち、先生の将来の夢はどれでしょう。

  1. 全国大会優勝
  2. マイホームを建てる
  3. 本を出版する
  4. 憧れの芸能人に会う

正解  3番

解説のエピソード

先生は教師という仕事が本当に大好きです。だからこそ、生徒のために一生懸命取り組んでいる先生の力になりたいと思っています。だから、本を出版することで少しでも一生懸命頑張っている先生の為に力になりたいと思っています。

このクイズにより、「この先生はこんなことを大切にしているのか」という内容を伝えることができます。

自己開示のテーマ はずかしかった体験や罪悪感を覚えた体験

問題3 次のうち、先生が中学生の時に行った最も悪かったことはどれでしょう。

  1. いじめ
  2. 授業中に紙飛行機をとばした
  3. 先生ばれないように授業中にご飯を食べた
  4. 夜の校舎に窓ガラスを壊して回った

正解  1番

解説のエピソード

実は、先生は過去にクラスで起きた「いじめ」に加担してしまったことがあります。

先生が直接いじめを行なっていたわけではありませんが、いじめていた生徒に「そう思うやんな」と言われた時に、「うん」と乗っかってしまったことがあります。

いじめられていた生徒は先生と中の良かった友達だったので、いじめられていた生徒からしたら、先生に「うん」といわれてことがショックだった・・・といっていました。

この経験から、「無責任に話にのってはいけないこと」「ダメなことにはしっかりとダメと言わなければいけない」と感じました。

だからこそ、このクラスではみんなにとって「いじめ」などが起きない安全な場所にしたいと思っています。

このクイズにより、「先生も失敗したことがあるけど、前向きに乗り越えようとしている」というメッシージになります。

先生クイズの注意点

まずは、

教師が率先して自己開示を行うこと

が大切です。

教師が自己開示の見本を見せることで、返報性の法則が働き、生徒も自己開示がを行いやすくなります。

また、

自己開示に対しては、絶対にかわかったりする態度は許さないこと

も大切です。

教師が自己開示しても受け入れられる → 生徒は安心して自己開示できるようになる

教師の自己開示が批判される → 自己開示すること攻撃されそうなら自己開示できない

先生クイズが終わったら同じような流れで生徒にも「自分クイズ」と題してオリジナルのクイズをつくってクラスの前で自己紹介してもらいましょう。

1分間スピーチ

学期始めの自己開示シリーズの最終章は、「1分間スピーチ」です。

1分間スピーチでも

  1. 自己開示をして、人間関係を作りやすくすること
  2. 発表する力を伸ばすこと
  3. 真剣に聞く力を伸ばすこと

を目的に行います。

1分間スピーチの流れ
  1. 終礼で、1〜3人程度ずつ行う
  2. テーマは「私の宝物」で1分間のスピーチをしてもらう
  3. スピーチを行う時には、実物を用意する(タブレットで写真を撮影したものでも可)
  4. スピーチは、原稿用紙300文字程度を目安とする
  5. 発表者は心を込めて伝え、話を聴く人は心で受け止めること

宝物とは、その人が最も大切にしているものです。

つまり、どんなことを大切にしているかと言う価値観が現れます。

その人の個性が現れるのでその人がどんな人かを理解するには非常に良いテーマです。

発表を聴いていいると、生徒の個性が出て非常に楽しいスピーチになります。

まとめ

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今回は、学期始めに行うオススメの自己紹介3選を紹介しました。

自己紹介の目的は、「教師と生徒」「生徒同士」の人間関係をつくるきっかけを作ることです。

この取り組みだけで、人間関係ができるわけではありませんが、良いきっかけになることは確かです。

また、学級びらき以外のシーズンでも十分効果があるものばかりですので、どのシーズンでも挑戦してもらえたらと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
心先生
「心を育て、心を繋ぐ」がモットーの中学校教師、心先生といいます。 30代前半の体育教師です。専門種目はバスケットボールです。私自身、バスケットボールを通して、心が育った経験から、生徒たちの心を育てたいと考えるようになりました。 生徒を育てるために、日々奮闘している先生の何か役にお役にたてればと思い発信しています。